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イベント 2023.10.02

9/2 グリーンサイエンスカフェが開催されました

9/2 グリーンサイエンスカフェが開催されました
9/2 グリーンサイエンスカフェが開催されました 参加者の皆さんと富田教授(中央)、静岡市立高校の生徒(その左隣)、司会の近藤先生(右端)、イネ:コシヒカリ(左)、短稈・多蘖に改良された倒れにくい超多収コシヒカリ(右)

イベントレポート: グリーンサイエンスカフェ第4回

 第4回グリーンサイエンスカフェが静岡市産学交流センター B-nestで開催されました。今回の講師は、植物ゲノミックスコアの富田因則教授で、「お米が地球を救う? ~地球規模の気候危機に負けないスーパーコシヒカリのゲノム育種~」をテーマに、ゲノム解析を用いたイネの品種改良をわかりやすく解説しました。

当日のハイライト;
●はじめに静岡市立高校の生徒が「BR反応で不思議な振動を作り出す」の研究発表を行いました。溶液に電気を流すと色が断続的に変化する様子を実演するとともに、使用する容器で色の変化の周期が変わることについて、熱心に解説しました。

●富田因則教授の講演は、イネが気候変動(大型台風、大雨、浸水、猛暑)によって被害を受けている現状を説明し、背丈を短くする(短稈)ことによる倒伏の防止、大粒やバイオマス増大による多収化、晩生化による猛暑の回避などの遺伝的改変によって、いかにして収穫量を増やしつつ気候変動に対抗するイネを作るかを説明しました。ゲノムのどのDNA部分(遺伝子)が短稈、大粒、晩生などの性質を表すのかを、ゲノム解析技術で特定し、それにより効率的に遺伝子を組合わせて品種改良に成功しています。短稈、バイオマス増大遺伝子の移入によって開発に成功した気候変動に強い多収コシヒカリを実際に展示して、どのような特徴があるのか解説したところ、参加者が興味津々で観察しました。

まとめ
イネは我々の主食であることから、参加者の関心を集めました。身近な食べ物であるイネの遺伝的改変に最新科学が関わっていることに触れる機会になりました。次回も多くの方々の参加をお待ちしております!
     

◆次回お申込み◆

 ◆第5回 11/4(土) 一家 崇志 静岡大学静岡キャンパス 農学総合棟504室
 Teaはどこから日本へ? ~ゲノム情報から茶の伝播経路を考察する~
 日本国内に伝わるお茶の由来はいったいどこからなのでしょう?中国経由?台湾経由?はたまた国内に自生していた?この謎を解き明かすため、私たちは国内各地のお茶が生存している主要な地域をまわり,800を超える在来のお茶のDNA情報を解析してきました。古来より残る文献情報と最新の技術で得られたDNA情報を基に、お茶の由来や伝播経路に関する秘密を探っていきたいと思います。

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