インフォメーション
第2回グリーンサイエンスカフェ(2025年度)開催報告
「結晶はなぜ光る?色が変わる? 〜分子のふしぎを体験しよう〜」
2025年9月6日(土)、静岡大学静岡キャンパスにて、令和7(2025)年度第2回グリーンサイエンスカフェが開催されました。今回の講師は関先生。結晶に力を加えると色が変化する現象をテーマに、研究紹介から実験体験まで盛りだくさんの内容となりました。
また、冒頭では静岡市立高校の生徒さんによる研究発表も行われ、参加者は高校生から大学生、研究者まで幅広い科学の世界に触れる一日となりました。
イベント概要
当日のプログラムは以下の通りでした。
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静岡市立高校生徒による研究発表
テーマは「シマミミズによるマイクロプラスチックの分解」。社会問題となっているプラスチックごみやフードロスについて課題を提起し、ミミズによる分解可能性を探る仮説と実験結果を発表しました。若い世代ならではの新鮮な視点と研究の展望に、会場からは大きな関心が寄せられました。
▶︎ 活動の詳細は 静岡市立高校の公式ブログ でも紹介されています。 -
関先生による講座
「結晶に衝撃を与えると色が変わる」現象を題材に、分子の並び方や構造変化がどのように色の違いを生むのかを、動画や身近な例を交えて解説。大学で実際に行われている最先端の研究を、わかりやすく楽しく学ぶことができました。 -
研究室・居室の見学
関先生が研究を進めている実験器具やドラフト装置の紹介、研究室で学ぶ大学生の様子や先生の机まで、普段はなかなか入ることのできない大学の研究現場を体験しました。 -
実験体験
講義で紹介されたテーマを実際に体験。
- 「結晶を折りたたみ続けると分子になる?」という理論を考える演習
- 「結晶をこすると色が変わる」(黄→オレンジ)実験
を自らの手で確かめ、科学の不思議を直感的に楽しむ時間となりました。
参加者の反応
今回の参加者は、一般の方14名と静岡市立高校の生徒・先生3名を含む計17名。小学3年生から60代以上まで、幅広い世代が科学を楽しむ場となりました。
アンケートからは次のような感想が寄せられました。
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「体験できて面白かった」
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「関先生の講義は分かりやすく、体験もできたのでとても楽しかったです」
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「大学の先生が研究されている最先端の内容を、こども扱いせず正面から解説してくださったのが嬉しかった」
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「親としても先生の優しさに感謝しつつ、大変楽しく拝聴しました。また参加したいです」
研究紹介と実験体験がバランスよく組み合わされたことで、子どもから大人まで科学の魅力を存分に感じられる回となったようです。
イベントのまとめ
第2回グリーンサイエンスカフェは、結晶の「色が変わる」不思議をきっかけに、分子レベルの科学の世界へと参加者を誘いました。研究の最前線をわかりやすく解説する講義と、実際に手を動かす体験型プログラムを組み合わせることで、科学を「知る」「感じる」「試す」楽しさが詰まった一日となりました。
今後もグリーンサイエンスカフェでは、世代を超えて科学を身近に感じられる場を提供してまいります。次回のご参加もぜひお待ちしています。
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