インフォメーション
第3回グリーンサイエンスカフェ(2025年度)開催報告
「ミクロのくせに、すごいヤツ~私たちの暮らしを支える微生物のひみつ~」
イベント概要
10月18日(土)に開催された「グリーンサイエンスカフェ」では、新谷先生を講師に迎え、「微生物の不思議な世界」をテーマに講義と実験が行われました。今回も小学生から大人まで幅広い世代が参加し、終始活発な交流が見られました。
前半:微生物の世界を学ぶ講義
イベントの前半では、スライドを用いた講義形式で約1時間にわたり進行。新谷先生は、微生物に対して「病気の原因」や「お風呂場のヌメリ」といったネガティブな印象だけではないことを紹介しました。
土壌や人体、さらには食べ物の中にも無数の微生物が存在していることを説明し、遺伝子組換えの基礎知識や関連するノーベル賞の成果など、専門的な話題も交えながら、微生物が私たちの生活を支える存在であることをわかりやすく伝えました。
後半:顕微鏡で観察する微生物の姿
後半30分では、実際に納豆や味噌などに含まれる微生物を顕微鏡で観察。
パン酵母、麹菌、納豆菌といった発酵食品を支える微生物を観察したほか、菌糸やコロニーの構造もシャーレで確認しました。さらに、緑色蛍光タンパク質を発現させた大腸菌のコロニーも観察し、バイオテクノロジーの応用例を間近で体験しました。普段目にすることのない微生物の姿に、参加者からは驚きと興味の声が上がりました。
参加者の反応
アンケートでは、
「普段意識しない微生物の存在を知り、人間が多くの生き物に支えられていることを実感しました。」
「顕微鏡で微生物を間近に見ることができて楽しかった!」
といった声が寄せられ、子どもから大人まで満足度の高いイベントとなりました。
講義後や観察中には年齢を問わず多くの質問が寄せられ、会場は終始活気にあふれていました。
まとめ
今回のグリーンサイエンスカフェでは、身近な発酵食品を通して微生物の多様性や重要性を実感できる内容となりました。
科学への関心を深めるとともに、日常生活の中の「見えない生き物」への理解を広げる貴重な機会となりました。
次回の開催もぜひご期待ください。
次回のお知らせ

◆第4回 11/8㈯ 中村 彰彦 静岡キャンパス 農学総合棟5F 501 応用生命科学科学生実験室 定員16組(32名)ー共催:静岡科学館
塩?それとも糖?それが問題だ!
~酵素を使って、見えない溶液の中身を見破ろう~
料理やお菓子作りの時に塩と糖を間違えると大変です。甘いおにぎりやしょっぱいケーキができてしまいます。粉でもわかりにくいのに、水に溶かしてしまったら、目でみても全くわかりません。。。でも大丈夫。そんな時は酵素があればすぐにどちらかわかります!ということで塩や糖が溶けている水溶液に何が溶けているのかどうやって判別するか考えてもらい、酵素も含めて様々な方法を試して当ててもらいます。
※この回は小学5年生から中学生までの親子を対象となります。
申し込みはこちらから!




